師、時々味方

2016年1月3日(日)掲載 『師、時々味方』

2016年1月3日(日)掲載
『師、時々味方』

いつも使ってるお馴染の道具たちを描きました。
1月の1日と3日のカットは普段よりも小さめカットです。

お正月ということで、にぎやかな空気となっている時期ですが、
そんな時こそ、普段身近にひっそりとあるものに目を向けてみようということでモチーフを選んでみました。

すごく大事な舞台で、綺麗な着物をきて、というような華やかな場面にいる時でも、
その時に手にしていたカバンの縫い目の部分の感触が印象に残って、
その場面を思い出すと、その縫い目の感触が先に思いだされる、というような事が
今までの私の人生において多く残ってきました。

そして、そういったもの達で自分は構成されていて、
そこから感じて動くこと、学ぶことも多く、
作品作りにおいても、印象に残る感覚的なモノの捉え方を
大事にしています。
また、誰かの作品を見る時も、そのようなものを感じる作品が好きです。

道具から教わることは多いです。
失敗したことを道具のせいにすることもあってごめんなさいですが、
いつもそばにあって、表現の幅は彼らにゆだねられています。
手が痛くならないように配慮されたものや便利なものも多く、
その存在に感謝しています。